|修了者|
堀井 晋一良Shinichiro Horii
平成23年 初期研修医採用
山梨大学医学部出身/大阪府生まれ

指導医に恵まれ、
できることはどんどん任せてもらえる環境でした。

大学での外科研修は、一般的なイメージとして取り扱っている症例に偏りがあり、ちょっと特殊な環境かもと感じる方が多いかも知れません。しかし研修先の外科では、一般病院の研修医のように扱っていただき、できることはどんどん任せてもらい、多くのことを学ぶことができる環境でした。指導医と外病院に行ったときには、一緒に手術をし、そのまま夜は飲み会へ。翌日病棟回診をして帰ったことなどもあります。外病院に行った帰りに最寄りの港の市場でカツオを買い、研修医室で同期と食べたこともあります(笑)指導医や同僚との時間は、今でも良い思い出です。

大学は多種多様な専門医の集合体。
すぐに相談して解決し、自分にもフィードバックすることができます。

大学での研修のメリットの一つに、専門性の高さがあります。診療科も多いので、その道のエキスパートがそばにたくさんいます。そのため、大学で病態や治療に関して困ることはあまりありませんでした。困ったとしても、専門家に相談して解決できることが多く、また、それが自分へのフィードバックにもなります。もちろん、一般病院にも専門医はいますが、病院によって強い分野・弱い分野があり、結局は大学病院にお願いすることもあるので、より複雑な病態の患者さんを診たり、治療を学べたりすることは貴重な経験でした。

それに対して市中病院は、より一般的な症例を取り扱っていますし、症例数も多いです。私は、たすき掛けのシステムを使って、大学と市中病院の両方を学ぶことができました。ただし、短期間では病院のシステムに慣れるのが精一杯で、慣れた頃に終わってしまう恐れもあります。可能であれば、ある程度まとめた期間で研修に行くことをおすすめします。実際に自分でやれることも増え、楽しく研修を送ることができるはずです。私はたすき掛けで行った外病院で多くのことを担当させていただき、それがきっかけとなって3年目以降の志望が変わりました。外科志望であったなら、是非たすき掛けを利用して、市中病院で一般的な疾患を診る経験を積んでください。実際に自分が治療に関わると、やりがいを感じられると思います。

本格的な治療は3年目以降でも学べる。
だからこそ初期研修では多くのことを知る環境が大切です。

初期研修期間が終わり、3年目となると、研修医時代より治療に携わる機会が増えます。多くの研修医は3年目もそのまま自分の研修病院に残り、1-3年後期研修医として活躍することが多いと思います。一通りのことはある程度出来るようになると思いますが、その病院しか知らないから、それがスタンダードなのか、他の病院に行くと全く違ったりすることがあり愕然とすることがあります。ですので、研修医の早い時期から色々な病院を見て、それぞれの病院のやり方とかシステムを見ることは貴重な経験になるはずです。また、本格的な治療は3年目以降で学べば良いことですので、初期研修医の時期は、なるべく多くのことを学べる環境にいることが重要だと考えています。研修医時代の指導医の出会いがあったからこそ、今の自分があると思っています。自分も後輩達に自分が教わったように指導できる医師になりたいと思っています。

研修スケジュール

1年目
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
東北大学病院
内科基本研修 選必 救急部門 選必
消内 循内 呼内 移再鏡 救急 精神
2年目
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
東北大学病院 気仙沼市立病院 東北公済病院 往診 東北大学病院
自由 自由 自由 自由 自由 地域 自由
整形 外科 整形外科 産婦 麻酔科 放診
  • 東北大学病院
  • 協力病院・施設
  • 内科
  • 内科基本研修
  • 救急部門
  • 精神
  • 小児
  • 産婦
  • 外科
  • 麻酔
  • 地域
  • 自由

\ 医学生へひとこと /

学生時代と研修医になってからでは変わることは沢山あると思います。志望の診療科が変わる方もいると思います。どの病院で研修してもやる気を持って取り組めばなんとでもなるものですので、研修医になったら、可能な限り色々な場面に顔を出し経験してみてください。将来的に専門の科が違ったとしても、非常に貴重な経験となると思います。実際に治療に携わってみて、自分でやりたいと思うことを見つけてください。応援しています。