
肝・胆・膵外科/胃腸外科
肝・胆・膵外科/胃腸外科|後期研修要項
医局紹介
東北大学大学院・消化器外科および生体調節外科は、90年の歴史を有する東北大学第一外科講座を母体とし、1999年に誕生しました。
消化器外科学分野は主に肝胆膵外科を、生体調節外科学分野は主に胃腸外科を中心に診療しています。
私たちの外科は旧第一外科からの伝統を受け継ぎ、「人間性豊かで最新で最良の医療を習得した専門医を育成すること」、「科学的・論理的な思考法を身につけ、指導力のある人材を育成すること」を医局の最重要課題としております。
私たちの科の後期専門研修プログラムは、肝胆膵外科と胃腸外科が協力し合い、腹部外科を希望する人は肝胆膵外科/胃腸外科の両方の専門的研修が出来るよう、消化器外科の幅広い研修が行えるのが特徴です。
さらに研修協力病院での研修と、大学病院院内のローテートをあわせることにより、外科専門医および消化器外科専門医の取得に必要な疾患をすべて経験することが可能です。同時に、プログラムの途中に大学院に入学し、研究に専念する期間を設け医学博士を取得可能としたことも特徴の一つです。臨床研究のみならず、分子生物学・病理学・生化学・病態生理学などの基礎的な研究を通して科学的・論理的思考法を学び、指導力のある医師の育成を目指しています。
消化器外科専門医を取得した後は、消化器外科のエキスパートとして大学病院や関連病院での臨床に従事すること、また研究を継続すること、海外留学など、さまざまな分野での活躍が可能です。
私たちの医局では大学院生約40名・スタッフ約20名が在籍し、手術を中心とした臨床と、臨床研究・基礎研究に、教室も一丸となって邁進しています。その一方で、野球・サッカー・スキーなどのactivityも高く、笑い声が絶えない明るい教室です。
消化器外科を志す研修医諸君、杜の都仙台で一緒に消化器外科のエキスパートを目指しましょう。
後期専門研修プログラム責任者
海野 倫明 (消化器外科学/生体調節外科学 教授)
指導医・専門医、消火器外科指導医・専門医
- 柴田 近 (生体調節外科学 准教授)
- 片寄 友 (統合がん治療外科学講座 准教授、消化器外科学)
- 三浦 康 (消化器外科学 准教授)
- 内藤 剛 (消化器外科学 講師)
- 小川 仁 (生体調節外科学 講師)
- 元井 冬彦(消化器外科学 講師)
- 鹿郷 昌之(生体調節外科学 院内講師)
- 吉田 寛 (消化器外科学 講師)
- 岡田 恭穂 (消化器外科学 院内講師)
- 森川 孝則 (消化器外科学 院内講師)
- 林 洋毅 (消化器外科学 院内講師)
グループ紹介
腹部外科を希望する人は肝胆膵外科/胃腸外科両方の専門的研修が出来るように1年目にすべてのグループをローテーションします。屋根瓦方式のチーム医療を採用し、標準化された術式を数多く経験することによってチーム医療のあり方も学ぶことができます。ローテーションするグループは肝胆膵外科/胃腸外科両方合わせて4グループあり、腹腔鏡手術を専門に行っているグループもあります。当教室の後期研修プログラムは従来の開腹手術に加え、標準的および先進的腹腔鏡手術も学べるという特徴を有しております。
【胃腸外科グループ】
胃癌、胃・十二指腸潰瘍、結腸・直腸癌、潰瘍性大腸炎、クローン病などの良悪性胃腸疾患の臨床を幅広く修練することができます。
【肝胆膵外科グループA・B】
肝胆膵外科では2チーム体制で肝癌・胆管癌・胆嚢癌・膵癌・膵腫瘍・肝内結石症・慢性膵炎・急性膵炎などの臨床を幅広く修練することができ、肝胆膵領域高難易度手術を数多く学べます。
【腹腔鏡グループ】
腹腔鏡手術を専門とするグループで、肝胆膵外科と胃腸外科両方のスタッフで構成されています。腹腔鏡下に胆嚢摘出術、胃切除術、結腸・直腸切除術を行っているのに加え、先進医療として腹腔鏡下肝切除術・膵切除術や肥満手術も積極的に行っております。
外科後期専門研修プログラム
理念 | 1. 初期研修医を終了した外科専門医を目指す全ての医師を対象に、人間性豊かで最新で最良の医療を習得した専門医を育成し、社会に貢献する。 2. 科学的・論理的な思考法を身に付け、指導力のある人材を育成する。 |
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目標/ コンセプト |
1. 外科専門医として幅広い技術と知識を習得し、サブスペシャリティへの基礎を作る。 2. コミュニケーション力を高め、お互いに尊敬と信頼をもってチーム医療を遂行する。 3. 科学的・論理的思考法を学びチャレンジ精神とリサーチマインドを育む。 4. 様々な視点から物事を捉える判断能力・管理能力・指導力をつける。 5. 自らの課題を発見しこれを解決する能力を身に付ける。 6. 医の倫理に配慮した外科医として適切な態度と習慣を身に付ける。 |
具体的計画 | 1. 外科専門医取得および次のステップとしての専門医資格を取得する。 2. 学位論文を作成し医学博士を修了する。 3. 基礎的または臨床的研究に従事し学会発表・論文作成を行う。 4. 研修協力病院との共同で目標を達成する。 5. 後期研修医・指導医の相互評価を毎年定期的に行う。 6. 接遇・教育・管理能力開発の研修を行い評価に加える。 |
肝胆膵外科/胃腸外科後期専門研修プログラム
目標 | 1. 消化器外科領域の全般的・専門的知識、臨床判断能力、問題解決能力を習得する。 2. 消化器系手術を適切に遂行できる技術を習得する。 3. 消化器の生理機能・解剖・病理・生化学を理解する。 4. 消化器外科領域の研究に従事し、新たな知見を得る。 |
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具体的計画 | 1. 外科専門医所得および消化器外科専門医資格を取得する。 2. 450件以上の消化器外科手術の技術経験を積む。 3. 消化器外科領域の学会発表・論文作成を行う。 4. 消化器外科領域の研究を行い医学博士を取得する。 |
肝胆膵外科/胃腸外科大学院進学コースA

肝胆膵外科/胃腸外科大学院進学コースB

肝胆膵外科/胃腸外科大学院進学コースC

肝胆膵外科/胃腸外科大学院進学コースD

医員(非大学院)コース

研修協力病院一覧
研修教育病院
- 仙台オープン病院
- 仙台医療センター
- 帯広第一病院
- 十和田市立中央病院
- 青森県立中央病院
- 仙台厚生病院
- JCHO仙台南病院
- 東北労災病院
- みやぎ県南中核病院
- 東北薬科大学病院
- 仙台赤十字病院
- いわき共立病院
- 白河厚生病院
- 仙北組合総合病院
- 山形県立中央病院
フリー選択期間(6ヶ月)でローテートが可能な科
6ヶ月間のフリー選択期間でローテートが可能な科
- 移植再建内視鏡/乳腺内分泌外科
- 心臓血管外科
- 呼吸器再建外科
- 小児外科
- 救急部
- 麻酔科
後期研修のコース選択に関する留意点
- 卒後3年目の開始を原則とするが、4年目以降での編入可
- 大学院進学は秋(10月)入学も可能
- 優秀な成績を上げたものは大学院3年で学位取得可能
- 海外留学も積極的に奨める
- 初期研修病院での3年目研修も、後期研修に含まれるものとする