
東北大学医学部出身/神奈川県生まれ
眼科は大学病院、一般的な診療は市中病院。
いいとこ取りで充実した初期研修時代を過ごしました。
大学卒業時には既に眼科に進むことを決めていましたので、眼科研修が十分でき、かつ他科の研修についてはcommon diseaseを学べるという点に魅力を感じ東北大学病院での研修を選びました。
東北大学では、私が初期研修を行っていた当時から、大学病院と関連市中病院のたすき掛け研修のシステムがありました。大学病院では、専門性が高い高度な研修を行うことが可能で、市中病院ではcommon diseaseが学べる点で、大学病院と市中病院のいいとこ取りができる点が魅力でした。実際に、眼科を中心に東北大学病院で研修し、内科や外科などは東北公済病院で研修を行いましたが、非常に充実した初期研修となりました。

大学病院の眼科は、ほとんどの専門領域をカバーしているうえに、
難しい症例も経験することができます。
東北大学病院の眼科では、短い期間で効率的に眼科診療のスキルを身に付けられるように、しっかりとした研修カリキュラムが準備されています。また、眼科に入局して後期研修を始める若い医師も大学病院で眼科研修を行いますので、その中に混ざって研修できる点も大きなメリットです。市中病院では、眼科医師がそれほど多くないため、診療内容が特定の専門領域に偏ってしまいがちです。しかし大学病院は、数十名の眼科医と検査スタッフがいて、ほとんどの専門領域をカバーしています。様々な難しい症例が各地より集まるというのも特徴の一つです。症例についてしっかりと議論する場が多く、非常に勉強になりました。学会にも参加する機会もあり、モチベーションの向上にも繋がりました。

研修医時代の人脈を大切に、
診療、教育、研究をバランス良く続けていきたいと思っています。
現在、卒後12年目で、眼科助教として働いています。専門外来を中心に勉強する毎日ですが、現在でも、診療、研究、教育など様々な場面で研修医時代からお世話になっている先生方や同期と一緒になることがあります。困ったときにはお願いしやすく、何かあっても話がスムーズに進むなど多くのメリットを感じています。そういった人同士のつながりは大切ですので、今でも大学病院を選んで良かったと思っています。
診療以外では、大学院での基礎研究のテーマを、現在の大学院生をサポートすることで続け、さらに臨床研究も行っています。引き続き診療、教育、研究をバランスよく続けていきたいと考えています。また大学院時代には、医薬品医療機器総合機構(PMDA)という機関に出向する機会があり、新しい医薬品や医療機器の審査専門員を1年半の間、経験することができました。今後はその経験を生かして、アカデミアでの医薬品や医療機器の開発に携われればと思っています。
研修スケジュール
- 東北大学病院
- 協力病院・施設
- 内科
- 内科基本研修
- 救急部門
- 精神
- 小児
- 産婦
- 外科
- 麻酔
- 地域
- 自由
1年目
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 |
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東北大学病院 | 東北公済病院 | 東北公済病院 | |||||||||
眼科 | 内科 | 循環器内科 |
2年目
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 |
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東北公済病院 | 東北大学病院 | 往診 | 東北大学病院 | ||||||||
外科 | 小児 | 精神 | 産婦 | 救急部門 | 地域 | 自由 | |||||
麻酔科 | 眼科 |
\ 医学生へひとこと /
大学病院は、症例は豊富ですし、たくさんの指導医がおり、設備も充実しています。研修で必要なスキルや知識を得られることはもちろん、さらに専門性の高い研修を行うことができます。また研修中に様々な科のスペシャリストの先生方との人脈もできます。今後のキャリアにも有利になります。ぜひ、大学病院で充実した研修を行ってください!!