スペシャリスト一貫養成

初期研修から専門研修までの5年間でスペシャリストを養成

初期臨床研修は、専門医取得や、大学院への進学・留学・研究など、スペシャリストへの道の第一歩を踏み出す大切な時期です。今回、大学病院の強みを生かし、初期研修から専門研修プログラムまで、5年間というスパンで継続可能な「スペシャリスト一貫養成システム」を新たに設けました。一貫教育における、専門、外科、内科それぞれの具体的なメリットをご説明します。

内科研修|スペシャリスト一貫養成

外科研修|スペシャリスト一貫養成

専門科研修|スペシャリスト一貫養成

Point 01|これまでの卒後研修体制の課題

医学部を卒業後の医師のキャリア形成は、必修である2年間の初期臨床研修後は臨床経験を積み専門医資格を取り、その後大学院に進学して学位を取得、というようなプロセスが一般的です。しかしながらこのようなプロセスには一貫性がないため、理想的なキャリア形成を効率的に行う教育研修体制になっていませんでした。

Point 02|2018年度から始まる新専門医制度

2018年度から始まる新専門医制度では、「日本専門医機構」統一的管理のもと各基本領域学会に認定された基幹施設がそれぞれ連携施設群を構成し、専門研修プログラムを構成します。専攻医はいづれかの研修プログラムに登録し、決められた期間内に決められた施設群で研修後、認定試を受験して合格して専門医資格を取得する仕組みです。

Point 03|充実した各科のエキスパート指導医陣

2018年度、東北大学病院では19のすべての基本領域において基幹型専門研修プログラムを立ち上げ予定です。すべての領域で、最先端医療を提供し、最先端研究に取り組む数多くのエキスパート指導医陣が指導を行います。また、各領域の専門研修プログラムに参画する連携施設群にも、経験豊富な指導医を多数擁しています。

Point 04|早期からの専門経験を重視したシームレスなスペシャリスト一貫教育システム

これまでの専門医制度では、初期臨床研修と専門研修が連動したキャリアプランはありませんでした。しかし、東北大学病院は、新専門医制度を考慮し2018年度から全基本領域において、専門医資格だけでなく、学位取得やその先のキャリアも見すえたキャリア形成が可能となる、初期臨床研修からのスペシャリスト一貫教育を開始します。

Point 05|44にのぼる診療科間の密接したネットワーク体制

東北大学病院には44科にのぼる診療科があり、多彩な病態を呈する患者さんにも適切に対応するため、互いの診療科の垣根を越えた、密接したネットワーク体制を構築しています。こうした環境下で自分の専門領域以外にも、病態ごとに関連の深い他の診療領域について当該診療科から総合的にしっかりと学ぶことができます。

Point 06|星陵地区の研究推進体制

仙台市星陵地区には、臨床研究中核病院でもある東北大学病院、多彩な教授陣と優秀な研究スタッフによるエポックメイキングな研究成果を多数生みだしている医学系研究科、バイオバンクを構築し、世界最先端のゲノムコホート研究を推進する東北メディカル・メガバンク機構等が集結しています。研究キャリアの形成には最適の環境です。

Point 07|個別化医療で次世代医療を先取り

東北大学病院では、「個別化医療センター」の設置を進めており、世界に先駆けて格差のない、人にやさしい個別化医療を推進し、持続可能な次世代医療システムの構築を目指し
ています。このような未来医療を先取りする体制の中で学ぶことができ、将来の日本の医療をリードする医療人への道を歩むことができます。

Point 08|東北から世界へGlobalに活躍可能な環境

東北大学病院では臨床研究推進センターを2012年に設置し、2013年には、厚生労働省の臨床研究中核病院に選定されました。こうした次世代医療の創出のための体制整備を進めながら、世界へ向けて医療イノベーションを発信し続けています。東北地域の要として、また日本の臨床研究の中核として、さらには世界へ、グローバルに活躍可能です。